小うるさい人たちの価値
マンションに住んで、自治会長がいつも文句を言いながらも、何とかしようと取り組んでいる。
ポイ捨て
ペットのフン
夜の楽器の演奏
ポスティング
マンションという極めて小さなコミュニティでさえ問題は常に解決しない。
いわんや地域、国、世界は?
貧困
教育
戦争
…
ペットのフンどころではない大きな問題が次々発生しては続いていく。
そんな事を考えながらふと思った。
マンションの自治会長のような愚痴を言う人は少なくても何かを問題視している。たとえその問題が解決出来なかったとしてもそれだけで価値があるんだと。たとえ愚痴を言うだけで行動に移せなかったとしてもその愚痴で自分の問題視している事を知人、友人、同僚、部下、親族に伝える事で周囲の人に問題意識を喚起したり、その問題をこれ以上大きくしないでおこうと思える契機を作っている。
マネジメントしていて、リーダーがいつも愚痴ばかりだと部下は呆れるかもしれないが、何も出来ないよりは愚痴でも言っていた方がまだマシではないか。部下がいつも約束を破るんだよな。片付けしないんだよな。顧客と交渉できないんだよな。そんな愚痴でも、ないよりはあったほうが部下にリーダーが問題視していることを知らせる事はできる。
同じフランチャイズのコンビニ見ていても、トイレやゴミ箱がいつも汚いコンビニがある。マネジメントが出来ていないと言えばそれまでだけど、マネジメントできないならせめて小うるさい店長になればいい。
小うるさい店長
小うるさい会長
小うるさい嫁
小うるさい上司
小うるさい知事
小うるさい大統領
小うるさい人は嫌われてがちだが、そういう人たちがいなくなったコミュニティや組織は問題が全て解決した理想郷では決してなく、問題視できる人がいない悲惨な世界だと思う。
我がマンションはなんだかんだ秩序が守られて、心地よい。