中小企業で年収1000万のおじさんマネジメント奮闘記

国立大卒・大企業経験も資格もなし(でも学びは忘れない)。キラキラした経歴でなくても、自社で存在感を増し年収アップするコツや現場で活躍される管理職の皆さんと共有したい課題などを記したブログです。

点で終わらせたいことと、点を線にしたいこと。

誰かに傷つくことを言われたとして、そのことを10年間、根に持っている人がいたとする。

 

その人はそれだけショックなことを言われたのだから可哀想だし、ショックを与えた方が悪いのは確かだと思う。

 

でも、その人は、与えられたショックを本当に10年間も根に持ち続けるしかなかったのだろうか?その間に、相手と深く話しあって誤解を解いたり、謝罪させたり、自分の考えをぶつけたり、、そのような努力はできなかったのだろうか?嫌なことを早めに解消させる行動は本当になかったのか・・・

 

過去、現在、未来と時間が続く中で、嬉しこと、悲しいこと、楽しいこと、辛いことは、それぞれ一つの出来事として存在し、それらは、その時点では「点」でしかない。しかし、その点がその先「線」になるかどうかはその人次第な気がする。

 

私は

辛いことは、なるべく「点」で終わらせたい。根に持つ(線にする)と辛いから。

嬉しいことや楽しことも、「点」でいい。もっと嬉しいことや楽しいことを見つけたいから。

 

でも仕事(に限らずだが)で成長したいテーマは点を線にすべきだと思っている。

一つ一つの経験(点)を機に、そのことに継続して向き合うことが、私の考える「線」のイメージ。

 

マネジメントしていて、時々残念に思うのは、点を線にしようと思わない部下が多いということ。とりわけ、そつなく仕事をこなす人に、そのようなタイプが多い。

 

最近もこんなことがあった。

ある顧客が部下Aに対して「彼はそつなくこなしているんだけど、なんだか気が利かないんだよね」。。。とAの上司である私に陰口を言った。私は迷ったが顧客の言葉をそのままAに伝えた。Aは「私は丁寧に対応しているつもりなので、正直、そのような事を言う顧客が腹立たしい」そして、「その顧客と信頼関係を結ぶための方法も正直よく分からないし、仮に結べたとしても、それって客観的にわかることなんですか??分からないなら無駄に思えます」と私に言った。

 

確かに信頼関係を結べたかどうかの評価は難しい。

また、信頼関係を結ぶというのは、例えば売り上げを上げるという成果に対する一つのプロセスでしかないので、プロセスだけで評価するわけにはいかない。でも私は上司としてAがこのような考えでこの先成果を継続して出し続けるのかが心配でならない。

 

成果を出すためのプロセスはさまざまだが、経験(点)から見えた課題に対して今より良い状態を目指してまずは行動し続ける(線にする)する人と、Aのようにブレーキがかかる人(点を線にしようとしない人)。この違いって?未来志向とか、欲が強いとか、いろんな考え方があるだろうけど、先天的な人の性質で片付けず、再現性持って変化を起こせる方法って何かあるのかな?

 

今より良い状態になりたい。でも面倒なことは嫌。ってことなんかな。