中小企業で年収1000万のおじさんマネジメント奮闘記

国立大卒・大企業経験も資格もなし(でも学びは忘れない)。キラキラした経歴でなくても、自社で存在感を増し年収アップするコツや現場で活躍される管理職の皆さんと共有したい課題などを記したブログです。

環境を整えて計画を示すと動き出す部下

当社には日々の予定やプロジェクト、社内発注等を社員で共有、管理しているプラットフォームがある。

 

とあるソフトを独学で学んだ社員Aが作り上げものだ。

 

しかしこのプラットフォームは、その後あちこちの部署やメンバーから散発された改善要望にAがコツコツと改善を重ねた結果、継ぎ接ぎだらけの着物の様なボタンだらけのインターフェースとなり、古株の社員以外はその機能の大半を理解できない、使いづらいものになってしまった。

 

もちろん、それでも無いよりはマシなのだか、私としてはちょうど部の組織マネジメントに必要なデータを収集しやすい仕組みも検討していて、日々の業務情報が集約されているこのプラットフォームも活用したいと考えていたので、使い勝手の部分から改善に向けて音頭を取ることにした。とは言っても私自身はこのソフトやプログラミングの知識はないため、やったことと言えば各管理層に今後のマネジメント計画を考えてもらい、それと照らし合わせてこのプラットフォーム全体の機能の取捨選択や改善点を議論する場を作り、共通理解の元で進行するスケジュールを組んだだけだ。

 

メンバーは、営業部長の私、開発者A、営業部支店リーダーB 、C、D、製造部門の管理者のE。日頃それぞれの立場で散発していた改善要望も、こうしてそれぞれの部署や部内のビジョンを共有して議論することで、「この機能はお互いの部署にとって今後要らなくなるから今のうちに削除しよう」「新人教育の為にこんなデータを日々入手したい」など、全体最適に向けた意見に変わった。私はその上で最後に優先順位を決めて開発者と計画に落とんだ。

 

で、私が感じたのは、世の中、会議ばかりで時間の無駄を感じているビジネスマンが多いと聞くが、中小企業の私は寧ろ逆。プレイングマネージャーとして日々実行の連続で会議はほぼ無く計画性に欠けていた。計画が無いから、マネジメントの価値も理解できず、何かあるとマンパワーを頼りに場当たり的に凌ぐ組織運営だったのだ。継ぎ接ぎのプラットフォームはまさにその象徴だ。

 

そして、マネジメントは少なくても当社では投資だと思った。と言うのも、マネジメント時間を確保する為には一定業務を外注しなければならず、日頃何でも内製化する事に慣れていた当社にとっては短期的にはコスト増となり、多くのスタッフにとっても違和感があったからだ。

 

レベルの低い話かもしれないが、経営計画に照らし合わせた各部署の日々の目標、年間の目標、数年後の目標とそのマネジメントは、継続して組織を成長させる重要なもの。しかし、上司からマネジメントされている感覚のない人や、そもそもトップから計画が示されていない中間管理層も多くないだろうか?管理者が目標達成に向けた計画策定とマネジメントをしなければ現場は基本的に黙々と日々同じ仕事をするだけになる。

 

現場の人達はマネジメントという言葉は嫌いかもしれない。マネジメント=管理されている=不自由、奴隷みたいなイメージがあるからだ。でも、組織全体で見たらマネジメントが効いている事は、ある意味計画が行き渡っているので、良い会社だと思う。

 

そして、もし今いる会社でマネジメント効いてないなと感じた人で、部下を一人でも抱えている立場ならそれはChanceだ。その一人の部下のマネジメントを通して、上司の行動や意識を変えさせ、マネジメントの価値を会社全体に理解させる事で自分のプレゼンスが上げる事もできる。

 

中小企業だからこそChanceがあるのだ。