中小企業で年収1000万のおじさんマネジメント奮闘記

国立大卒・大企業経験も資格もなし(でも学びは忘れない)。キラキラした経歴でなくても、自社で存在感を増し年収アップするコツや現場で活躍される管理職の皆さんと共有したい課題などを記したブログです。

マネジメントが効けば、やる気のない社員は自然と辞めてくれる

先日、勤続3年目に入ったばかりの若手社員Dが退職願いを出してきた。

Dはなかなかのお荷物社員で、現場では彼のマネジメントには細かな業務計画作成やフィードバックなどで時間を奪われ苦労が絶えなかった。

Dには特に以下の二つのスキル不足が顕著で、それは所属するチームも最低限身につけて欲しいスキル=自己マネジメントスキルだと考えていた。

①顧客から担当者への伝言の報告もれ

②与えられた業務の未達に対する対応

※特に②では未達事項に対する事後報告は私は最悪だと思っている

 

そんなDに対しては既に与えていた業務も最低レベルのものであったので、もしこの先も改善が見られないようだと所属部署だけで仕事を与えることが難しいので、私は他部署と相談しながら配置変更も検討しているところであった。

 

そんな矢先での退職願だったので正直ほっとした。

退職理由がDから語られることはなかったが、きっと会社に居づらくなったのだと推測している。

 

と言うのも、我々はDに対して、ガチガチのマネジメントを行なっていたからだ。やるべきことと期限を明確に与え、達成までの行動をすり合わせ、その報告を求めフィードバックもこまめにやろうとしていた。何も彼に嫌がらせをしたくてやっているわけではない。もちろん、その過程でパワハラにあたる言動も絶対しないし、能力に見合わない業務も与えていない。自分で時間を管理しながら達成に向かって動けない部下に対しては細かくマネジメントすることは当然だと考えているだけだ。

細かなマネジメントを行うと、部下は窮屈に感じることは理解している。それでも自責思考で成長する意志のある社員は残って頑張る。成長して自己マネジメント能力が上がれば上司からマネジメントされる時間は減り、自走できるのだから。

成長しない部下はマネジメントされる時間が増え、その窮屈さが嫌になって会社を去る。それはある意味自然な流れだと思う。マネジメントの力で人材のミスマッチを解消するような退出を促し、会社を強くすることは間違っているだろうか?弱者に厳しく残酷なことなのだろうか?

 

私はそうは思はない。

 

最近、従業員のモチベーションを上げるために、様々な取り組みを行う企業が増えている。

しかし、入社してきたのは少なからずその会社の事業に携わりたいと考えて入ってきたのだから、モチベーションがないわけではない。もし入社後何かしらの理由で成長意欲が湧かなくなりどうしようもないなら会社を去るべきだ。成果を出せない言い訳にしてその会社に居座り利益を享受することは周囲の人にとっても迷惑な話である。

もちろん、人間だから日によってモチベーションが変わることはあろうだろう。でも、すべての業務が1日で成果を出せと言われているわけではないだろう。多くの仕事は一定期間で成果を出せば良いのだから、日々のモチベーションのコントロールもスキルのうちだ。

 

マネジメントは社内でミスマッチな人材の退出を促す力があるのだ。

 

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