中小企業で年収1000万のおじさんマネジメント奮闘記

国立大卒・大企業経験も資格もなし(でも学びは忘れない)。キラキラした経歴でなくても、自社で存在感を増し年収アップするコツや現場で活躍される管理職の皆さんと共有したい課題などを記したブログです。

家族みたいなもんだからと言う社長

社長や役員、上司の中には、「社員は家族みたいなもんなので気を使わないでくださいよ」って言う人、たまにいますよね(現在50代の人が多い印象?)。

 

で、私、マネおじ(40代前半)はこの言葉に非常に違和感があるんですよね・・。

 

どうしてかなってずっと考えていたんですが、結論は「家族じゃないから」です笑

 

同じ組織でも家族と会社は違います。

どこが違うかって?

 

それは会社組織は共通の目的(顧客価値創造)のために集まった組織で、家族は共通の目的がなくても成立するから。中には経済的相互扶助を目的に家族になった人もいるかもしれませんが、家族は別に目的がなくてもいいんです。なんとなく居心地が良いとか、趣味が合うからとか、できちゃったからとか。。そんな緩い感じでも破綻しません。

 

でも、共通の目的があって組織化した会社では、そうはいきません。

社員にはそれぞれ果たすべき役割があるはずです。

 

上司や社長に「俺ら家族みたいなもんだから」って言われて嬉しかったり、居心地が良くなることもあるかもしれませんが、従業員に居心地良い場所を提供するために会社は存在しているわけではないのです。

 

目標設定せずプレッシャーもなく居心地の良い場所になった会社が顧客に対して価値創造できるでしょうか?私はマネジメントする立場で考えてもそうは思いません。部下にもそのような関係性を求めませんし、だからこそ組織図もしっかり作った方がいいと言う立場でござんす。

 

「俺ら家族みたいなもんだから」と言う社長や役員は、その言葉で従業員の本音を引き出したり、離職率を下げたり人気取りしたいわけです。そしてそれにより戦略やマネジメントで頭を使わなくても従業員のパフォーマンスが上がると感覚的に思ってしまっているわけです。

 

中小企業ではあるある社長の言動だと思いますが、市場価値をあげたければ自分はそのような上司にならない方が良いと思います。部下はあなたのことを家族だなんて思ってもないですし、もし思ってるならそれはあなたが上司として機能していないと言うことです。